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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻2号

2003年02月発行

文献概要

症例報告

間質性肺炎を伴う皮膚筋炎の1例

著者: 平山隆士1 前田文彦1 赤坂俊英1

所属機関: 1岩手医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.164 - P.167

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 68歳,男性.間質性肺炎を合併したamyopathic dermatomyositisの1例を報告した.両上眼瞼の紅色皮疹で初発し,顔面,頚部,胸背部,手背に浮腫性紅斑と多型皮膚萎縮局面を散在して認めた.筋症状はごく軽度であった.抗核抗体640倍陽性で低酸素血症があり,間質性肺炎の特異的マーカーである血清KL-6値が高値の間質性肺炎を合併していた.胸部CTでは,両下肺野に間質性変化を認めた.プレドニゾロン60mg/日にてCT所見に改善ないため,メチルプレドニゾロン1,000mg/日のステロイドパルス療法を3日間行ったところ皮疹は著明に改善し,両下肺野の間質性変化も消失,KL-6も低下した.KL-6は間質性肺炎の診断・病勢評価において有用なマーカーであると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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