文献詳細
症例報告
文献概要
遺伝性対側性色素異常症の母子例を報告した.症例1:9歳,男児.症例2:39歳,女性(症例1の母親)いずれの症例も,手足の末梢優位に萎縮傾向のない不整型の色素斑と脱色素斑を,また顔面に萎縮傾向のない雀卵斑様の色素斑を認めた.また症例2では前胸部にも雀卵斑様の色素斑を認めた.問診により,常染色体優性遺伝形式で4世代にわたる家族歴が認められた.臨床症状,家族歴より遺伝性対側性色素異常症の典型例と考えられた.本症の病態について文献的考察を加え,報告した.
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