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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻2号

2003年02月発行

症例報告

原発性皮膚B細胞リンパ腫の1例

著者: 斎藤昌孝1 村木良一1 石橋了知2 橋口明典3 梅澤明弘3 向井清4

所属機関: 1国立霞ヶ浦病院皮膚科 2国立霞ヶ浦病院放射線科 3国立霞ヶ浦病院病理検査科 4東京医科大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.193 - P.196

文献概要

 75歳,女性の頭部および顔面に生じた原発性皮膚B細胞リンパ腫の1例を報告した.頭部には表面平滑な紅色の小結節,顔面には表面に鱗屑を伴う浸潤性紅斑を認めたが,病変は皮膚に限局し,皮疹部には病理組織学的に胚中心細胞様細胞やリンパ上皮性病変を認め,免疫グロブリン重鎖遺伝子の再構成が検出された.頭部および顔面の皮疹は,電子線照射後に消退した.近年,MALTリンパ腫の皮膚での相当病変として,SALT(skin-associated lymphoid tissue)からリンパ腫が発生する可能性が指摘されており,SALT関連B細胞リンパ腫という名称が提唱されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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