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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻3号

2003年03月発行

文献概要

症例報告

網膜剝離・痙攣を合併した色素失調症の1例

著者: 安田正人1 天野博雄1 田村敦志1 石川治1 針谷晃2

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室 2群馬県立小児医療センター新生児科

ページ範囲:P.265 - P.268

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生後6日,女児.血族結婚,家族内同症なし.出生時に頭頂部の脱毛と左上腕から前腕にかけて水疱を認めた.その後,痙攣と顔面・軀幹・四肢に紅斑が出現した.初診時,軀幹・四肢に水疱,びらんを伴う紅斑が多発し,腹部・大腿では列序性に配列していた.小水疱部生検組織像では表皮細胞間浮腫と表皮内水疱,表皮内および真皮上層の好酸球浸潤を認めた.臨床・病理組織像より色素失調症と診断し,経過観察を行っていたが,嚥下協調運動障害と網膜剝離が出現し,左眼は失明に至った.本症の経過を踏まえ,病因についての文献的考察を加えて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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