icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻3号

2003年03月発行

文献概要

症例報告

皮膚悪性腫瘍を疑った大型のエクリン汗孔腫の1例

著者: 原藤玲1 畑康樹1 森本亜玲2 志田学3

所属機関: 1済生会神奈川県病院皮膚科 2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 3東芝鶴見病院外科

ページ範囲:P.290 - P.292

文献購入ページに移動
 86歳,男性の右大腿に生じた,最大径が3cmを超えるエクリン汗孔腫の1例を報告した.臨床的に悪性腫瘍も疑われたが,病理組織学的にPinkus型の本症と診断した.本症の大きさは通常2cm以下が多いとされており,自験例が大型となった要因として持続的な刺激の影響が考えられた.本症は出血や滲出液を伴ったり,黒褐色を呈したりすることも稀ではなく,自験例のように3cmを超える腫瘤をみた場合,悪性腫瘍とともに鑑別する必要があると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?