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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻3号

2003年03月発行

症例報告

右第1趾に生じたSpitz母斑の1例

著者: 秦直子1 大竹直樹2 鈴木加余子3 赤松浩彦4 松永佳世子4

所属機関: 1刈谷総合病院皮膚科 2海岸通り皮膚科 3大同病院皮膚科 4藤田保健衛生大学病院皮膚科

ページ範囲:P.300 - P.302

文献概要

 6歳,女児.初診の約1年前に右第1趾の腫瘤に気付いた.病理組織学的に表皮真皮境界部から真皮浅層にかけて,左右対称性で境界明瞭な胞巣を形成する腫瘍巣を認めた.腫瘍細胞は紡錘型の母斑細胞で,S-100蛋白陽性であった.以上よりSpitz母斑と診断した.Spitz母斑の好発部位は顔面であり,本邦における過去の報告例でも顔面発症例が43.7%を占めている.足趾に関してはまだ報告はなく,自験例は発症部位が非常に稀であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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