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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻3号

2003年03月発行

症例報告

多発性皮膚線維腫の1例

著者: 栗原貴子1 渡辺千春1 大井綱郎1 古賀道之1

所属機関: 1東京医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.306 - P.309

文献概要

 22歳,男性.2~3か月前に,背部を中心に全身に自覚症状を欠く丘疹が多発していることに気付いた.当科初診時,背部を中心に体幹,四肢に自覚症状を欠く大豆大までの紫褐色調丘疹を計222個認めた.背部の直径8mm大の丘疹を生検し,多発性皮膚線維腫と診断した.自験例は本邦報告例中最多であったが,抗核抗体,抗DNA抗体,抗SS-A抗体,抗SS-B抗体は陰性,免疫グロブリンも正常で,明らかな合併症は認められなかった.しかし全身多毛であり,多数の丘疹に毛が貫通していたことより,毛嚢あるいは毛嚢炎との関連性があると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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