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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻3号

2003年03月発行

症例報告

皮膚平滑筋腫より生じたと考えられた皮膚平滑筋肉腫の1例

著者: 簗場広一1 石地尚興1 谷戸克己1 米本広明1 上出良一1 新村眞人1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.310 - P.312

文献概要

 38歳,男性.5か月前に右下腿外側に淡褐色局面が出現.3か月前より局面上に結節がみられるようになった.生検にて平滑筋肉腫と診断し腫瘍切除術を施行した.病理組織像は淡褐色局面部では平滑筋腫の組織像が主体でありα-SMA陽性であったが,結節部ではより悪性度が高く平滑筋肉腫の組織像であり最も悪性度が高い部分ではα-SMAは陰性となっていた.核分裂数,PCNA,Ki-67による検討を行ったところ,いずれも結節部のほうが悪性度が高いことをうかがわせる結果となった.以上より,自験例は平滑筋腫より生じた平滑筋肉腫であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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