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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻4号

2003年04月発行

症例報告

創部からのVibrio vulnificus感染症の1例

著者: 村上奈津江1 西藤由美1 蔵本伸生1 若林晃子1 若森健1 竹中秀也1 岸本三郎1

所属機関: 1京都府立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.361 - P.363

文献概要

 44歳,男性.35歳時よりアルコール性肝炎のため加療されていた.海辺でのキャンプ中外傷後に左手背,左前腕伸側に疼痛を伴う発赤,腫脹が出現し,短期間に病変は進行した.39℃台の発熱を伴い,血液検査で白血球,CRPの増加がみられた.創部からVibrio vulnificusが検出された.セフタジディン,イミペネムなどの抗生剤の点滴を開始したところ,腫脹は軽快し,10日で略治した.Vibrio vulnificus感染症は創部感染型でも致死率が高いため,早期の診断と適切な抗生剤の点滴が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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