文献詳細
症例報告
文献概要
58歳,女性.2001年11月,千葉県の山林を清掃3日後より39℃台の発熱,倦怠感,乾性咳,5日後に皮疹が出現.初診時,左乳房下に紅暈を伴い,痂皮を付着した米粒大の潰瘍を認め,その周囲に淡紅色斑が散在していた.潰瘍部の病理組織学的所見で,表皮~真皮中層に壊死,血管周囲にリンパ球主体の細胞浸潤と一部血栓形成を認めた.単純胸部X線上,びまん性網状陰影を認めた.リケッチアツツガムシ抗体価上昇.ミノサイクリン200mg/日2週間の内服で皮疹,X線所見ともに改善した.
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