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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻4号

2003年04月発行

症例報告

脱毛斑が多発したプロピルチオウラシルによる苔癬型薬疹

著者: 江間聡1 新山史朗1 佐藤直哉1 勝岡憲生1 大川司2

所属機関: 1北里大学医学部皮膚科学教室 2前橋皮膚科

ページ範囲:P.383 - P.385

文献概要

 32歳,女性.甲状腺機能亢進症の診断にてプロピルチオウラシル(PTU)を処方された.内服開始後3か月から頭部に脱毛が出現し,5か月後から全身に紅斑が出現した.病理組織学的には苔癬型組織反応を示した.リンパ球幼若化試験は陽性.積極的に治療することなく,PTUを中止し経過観察したところ,発毛がみられ,皮疹は治癒した.PTUにより脱毛をきたした既報告はなく,また,PTUの薬疹型は血管炎型が多く,苔癬型の報告としては自験例が初めてである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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