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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻4号

2003年04月発行

症例報告

背部に発症したMerkel細胞癌の1例

著者: 石井文人1 山田由美子1 伊藤康裕1 浅野一弘1 山本明美1 飯塚一1

所属機関: 1旭川医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.399 - P.402

文献概要

 56歳,女性.初診の約1年半前から,左背部に腫瘤が出現し,徐々に増大してきた.病理組織学的に,胞体の乏しい小型の類円形細胞が真皮から皮下組織にかけて充実性胞巣を形成,一部に索状配列も認めた.免疫組織化学染色では,CK20,NSE陽性.電顕上,有芯顆粒と核周囲の中間径フィラメントの集塊を認めた.以上よりMerkel細胞癌と診断し,腫瘍辺縁から3cm離して筋膜を含めて切除した.初診の時点で肺病変を疑わせる所見を認めたため,背部の皮膚腫瘍につき肺小細胞癌皮膚転移との鑑別が問題となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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