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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻4号

2003年04月発行

治療

1%リン酸コデイン内服による帯状疱疹関連疼痛の治療経験

著者: 石川博康1 熊野高行1 布川浩子2 角田孝彦3

所属機関: 1山形県立中央病院皮膚科 2山形県立中央病院麻酔科 3山形市立病院済生館皮膚科

ページ範囲:P.429 - P.431

文献概要

 NSAIDsや神経ブロックでも十分な効果がみられない帯状疱疹関連疼痛(ZAP)に対し,1%リン酸コデインの投与によってペインコントロールを試みた.16例に投与し,全症例において有効以上の効果を得た.1例ではあるが,発症後3年半を経た疱疹後神経痛(PHN)症例にも,QOLの改善を認めた.下剤と制吐剤の併用により,問題となるような副作用も認めなかった.ペインコントロールに難渋するZAPの症例に対し,リン酸コデインは簡便にして高い効果を期待できるため,今後試みるべき価値があると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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