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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻5号

2003年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス2003 Clinical Dermatology 2003 3.新しい検査法と診断法

FDG-PETによるメラノーマ転移巣の描出

著者: 深川修司1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野

ページ範囲:P.98 - P.102

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 最近,新しい画像診断として,糖代謝を画像化したFDG-PETが注目されている.FDGの組織への取込みは腫瘍のviabilityを表しているため,FDG-PETは従来の形態画像診断法では評価困難な病変の診断や治療効果判定に有用である.メラノーマは転移の有無が治療方針の決定および予後にかかわるため,正確な病期診断が必要である.従来はCT,MRI,超音波,ガリウムシンチ,骨シンチなどにより判断してきたが,ガリウムシンチ,骨シンチは一般には普及しておらず,また診断能にも限界があった.そのような背景から欧米では早くからFDG-PETの有用性が認められており,悪性リンパ腫,肺癌,メラノーマなどの疾患で積極的に施行されている.日本国内では2002年4月よりメラノーマを含む12の疾患で適応が認められた.今後,普及は広がっていくだろうと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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