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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻5号

2003年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス2003 Clinical Dermatology 2003 4.皮膚疾患治療のポイント

汎発性膿疱性乾癬治療ガイドライン2002

著者: 照井正1 田上八朗1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座皮膚科学分野

ページ範囲:P.125 - P.130

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 汎発性膿疱性乾癬の治療ガイドラインに基づく治療について解説する.汎発性膿疱性乾癬は発症頻度が低く,一施設内での治療効果の比較や病態の解明に関する研究は難しい.病因や病態に関する研究が進み,根治療法が開発されるまでには時間がかかることが予想されるので,現時点での治療の目標は患者のQOLの向上を図り,社会生活がほぼ支障なく送れることである.これを達成するには統一された診断基準と重症度分類を使って,より高い有効性とQOLの向上に役立つよう治療の見直しがされることが急務である.厚生労働省の研究班で行われた全国調査結果のもとに,昨年度“汎発性膿疱性乾癬治療ガイドライン2002”が完成した.今後,このガイドラインよる治療症例のデータが集積されることが望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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