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特集 最近のトピックス2003 Clinical Dermatology 2003 5.皮膚科医のための臨床トピックス
皮膚疾患と血球貪食症候群
著者: 大塚幹夫1
所属機関: 1福島県立医科大学医学部皮膚科
ページ範囲:P.165 - P.167
文献購入ページに移動 血球貪食症候群(HPS)は高熱とともに肝脾腫,肝機能障害,血球減少症を生じる疾患であり,ウイルス感染,細菌感染,悪性リンパ腫,自己免疫疾患などさまざまな基礎疾患に合併することが知られている.ウイルス感染では日常診療で遭遇することの多い麻疹,風疹,ヘルペスウイルスで発症することもあり,また自己免疫疾患ではSLEや成人Still病の頻度が高い.これらの多くは経過中に血球減少を示すことがあり,HPS合併の早期診断を下すためにはHPSの病態に関する認識が不可欠である.
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