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症例報告
第1子出産1か月後に発症した瘢痕浸潤型皮膚サルコイドの1例
著者: 杉内利栄子1 高橋和宏2 相場節也2
所属機関: 1石巻市立病院皮膚科 2東北大学大学院医学系研究科内科病態学皮膚科学分野
ページ範囲:P.480 - P.482
文献購入ページに移動33歳,女性.22年前に飛んできたトタンで額に外傷を負い近くの外科医に縫合された.その後,長年特に問題はなかった瘢痕が第1子を出産して1か月後より急に発赤し隆起してきた.病理組織学的に真皮に巨細胞を混じる類上皮細胞性肉芽腫が多数みられた.胸部X線上,明らかな両側肺門リンパ節腫脹(BHL)は認めず血清ACE値も正常であり,皮膚サルコイドと診断した.治療はトラニラスト(リザベン(R))300mg内服とステロイド外用剤を塗布したところ,約2か月で生じた症状は消退した.
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