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症例報告
びまん性神経線維腫内に巨大な血腫を形成した神経線維腫症1の4例
著者: 五十嵐努1 岩屋聖子1 福地修1 伊藤寿啓1 石地尚興1 上出良一1 新村眞人1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
ページ範囲:P.495 - P.499
文献購入ページに移動症例1:45歳,男性.左腰部のびまん性神経線維腫を強打後,急速に腫大したため受診した.Hbは4.8g/dlまで低下.約1週間後に腫瘤表面が壊死となり,凝血塊が大量に排出され,その後大きな皮膚潰瘍を形成した.症例2:70歳,女性.左腰部のびまん性神経線維腫を強打後,急速に腫大,壊死性潰瘍を形成したため受診した.凝血塊の掻き出しを行ったが,新たな出血はみられなかった.症例3:74歳,女性.外傷の覚えなく右顔面のびまん性神経線維腫の急速な腫大,疼痛を自覚したため受診した.保存的治療により腫瘤の増大はみられなかった.症例4:49歳,男性.外傷の覚えなく左腰部のびまん性神経線維腫が急速に腫大したため受診した.発症から約40日後,穿刺により暗紅色の血液が820ml排出された.これらを通じ腫瘍内出血を伴ったびまん性神経線維腫の取り扱いについて考えた.
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