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症例報告
帝王切開後に生じた皮膚子宮内膜症の1例
著者: 藤本篤嗣1 山上淳1 小菅治彦1 杉浦丹1 福積聡2
所属機関: 1清水市立病院皮膚科 2国家公務員等共済組合連合会立川病院形成外科
ページ範囲:P.500 - P.502
文献購入ページに移動33歳,女性.6か月前より臍下部の腹壁正中部に圧痛を伴う2cm大の皮下腫瘤が出現.2年前に帝王切開の既往あり.皮膚生検組織で1~数層の円柱上皮細胞より構成される子宮内膜組織を認めた.皮膚子宮内膜症と診断し,全身麻酔下で腫瘤を摘出した.帝王切開後の皮下の瘢痕組織に生じたものと考えた.腹壁正中部に生じた皮膚子宮内膜症は病変が腹膜まで及んでいる可能性もあり,手術にあたり慎重な検討を要すると考えた.
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