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症例報告
肛囲にPaget現象を伴った肛門管癌の1例
著者: 清水智子1 斎藤京1 小林昌和1 谷川瑛子1 茂松直之2 田中勝1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 2慶應義塾大学医学部放射線科学教室
ページ範囲:P.506 - P.508
文献購入ページに移動59歳,男性.初診の6か月前より排便時の出血に気付き,その後肛囲に腫瘤が出現した.初診時,肛門右側にびらん・小結節を伴う局面を認めた.肛囲局面には病理学的に表皮内および真皮に大型のPaget細胞を認めた.免疫組織染色を行い,本症例をPaget現象を伴った肛門管癌と診断した.GCDFP陰性,サイトケラチン7陽性,サイトケラチン20陽性であり続発性Paget現象と考えた.
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