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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻7号

2003年06月発行

症例報告

LE profundusで発症し,8年後に爪囲爪甲の皮疹を生じた1例

著者: 永井弥生1

所属機関: 1利根中央病院皮膚科

ページ範囲:P.594 - P.597

文献概要

 55歳,女性.両上腕,胸部,臀部の皮下硬結にて発症.病理組織学的に液状変性,真皮の著明なムチン沈着,脂肪織炎を認め,深在性エリテマトーデス(LEP)と診断.抗核抗体,リウマチ因子陽性.LEP軽快8年後に手指爪囲のみに紅斑を生じ,次第に爪甲の縦溝,肥厚,次いで萎縮脱落をきたした.後爪郭紅斑の生検組織像では液状変性,コロイド体を認め,LEPに伴う皮疹と考えられた.自験例はLEPに次いで爪囲爪甲のみに限局した皮疹を生じたintermediate LEと考えられ,LEに合併する爪病変についての文献的考察を加え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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