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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻8号

2003年07月発行

原著

Poroid cell neoplasm76例の病理組織学的検討

著者: 村澤章子1 木村鉄宣2

所属機関: 1北海道勤医協中央病院皮膚科 2札幌皮膚病理研究所

ページ範囲:P.660 - P.666

文献概要

 当科で過去にporoma(PO),hidroacanthoma simplex(HS),dermal duct tumor(DDT),hidradenoma(HA)と診断した76例の病理組織学的検討を行った.混在型は計33例(43%)であり,PO+DDTが20例,PO+HSが3例,HA+DDTが3例,PO+HAが1例,PO+HS+DDTが5例,PO+HA+DDTが1例であった.非混在型は計43例(57%)で,PO25例,HA12例,HS6例,DDTはなかった.混在型が43%と高頻度にみられたこと,また4型を構成する腫瘍細胞はporoid cellとcuticular cellで共通していることから,4型を個々の独立した疾患として捉えるよりも,Ackerman1)が提唱したようにporoid cell neoplasmとして一括して考えることが妥当であると思われた.そして,4型はそれぞれ臨床的および病理組織学的に特徴があり,poroid cell neoplasmの4亜型として位置付けることがよいと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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