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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻8号

2003年07月発行

症例報告

Fibroma of tendon sheathの1例

著者: 武藤潤1 斎藤京1 大畑恵之1 平吹明子2

所属機関: 1稲城市立病院皮膚科 2平吹皮膚科

ページ範囲:P.721 - P.723

文献概要

 43歳,男性.左第1趾基部に,1×2cm大,弾性硬で下床とやや癒着し半球状に隆起する皮下結節を認めた.臨床所見よりgiant cell tumor of tendon sheathを考えたが,MRIで腫瘍がT1強調像,T2強調像ともに筋組織よりも低信号を示し,造影効果が微弱であったことから,fibroma of tendon sheathの術前診断となった.全摘出術を施行し,病理組織学的に線維性被膜を有する境界明瞭な腫瘍で,硝子化・膨化し,かつ増生した膠原線維束間に紡錘形の線維芽細胞様細胞が散在していた.軟部腫瘍の診断と進展度の評価におけるMRIの有用性につき考察する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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