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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻9号

2003年08月発行

文献概要

症例報告

イソジン®液中のポリビニルピロリドンによるⅠ型アレルギーの1例

著者: 鄭柄貴1 松尾正文1 芦田雅士1 大橋明子1 市橋正光1

所属機関: 1神戸大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.773 - P.775

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 19歳,女性.歯科にて抜歯後ショック症状があった.抜歯時に消毒に用いたイソジンのスクラッチテストが陽性であり,ポリビニルピロリドン(PVP)のスクラッチテストも100倍希釈まで陽性であった.数名の健常人では陰性であり,PVPによるⅠ型アレルギーと診断した.イソジン®の有効成分であるポビドンヨードはヨウ素とPVP より構成されている.PVPは安定,可溶,粘稠などの目的のために多くの製品に含まれる.とりわけ眼,口腔内など吸収が良く症状が誘発されやすい部位に用いる医薬品が多いので注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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