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症例報告
ムチランス型の関節を呈した乾癬性関節炎の1例
著者: 谷垣武彦1
所属機関: 1国立南和歌山病院皮膚科
ページ範囲:P.781 - P.783
文献購入ページに移動 30歳,男性.19歳時に乾癬を発症し,数か月後,手指小関節に疼痛と腫脹が出現し,出没反復を繰り返し,5~6か月の経過の後に手指の機能障害が生じ,日常生活が困難になった.その単純X線写真では,手指の関節骨の破壊,脱臼のほか,中節骨の末梢への骨吸収がみられ,乾癬性関節炎ムチランス型のX線像であった.手指は太く短縮化し,皮膚はたるみ,柔らかくゴム様外観を呈していた.一般に,乾癬性関節炎の予後は良好といわれているが,この症例のように若くして急激な経過でムチランス型関節炎もあるので,ここに報告した.
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