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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻9号

2003年08月発行

文献概要

症例報告

両側肩甲部に生じた硬化性萎縮性苔癬の1例

著者: 清水智子1 種瀬啓士1 新関寛徳1 渡辺知雄1 山崎雄一郎1

所属機関: 1国立病院東京医療センター皮膚科

ページ範囲:P.798 - P.800

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 71歳,女性.初診の1年前より両側肩甲部に対称性に自覚症状を欠く硬化性局面が多発し,初診時には表面が軽度角化し,黒色面皰様小丘疹を伴い一部地図状に融合していた.外陰部には皮疹を認めなかった.病理組織学的には表皮の萎縮,過角化,真皮上層部に浮腫および膠原線維の膨化・均質化を認め,硬化性萎縮苔癬(LSA)と診断した.本邦報告287例中陰部外病変は147例あり,体幹部に多く,陰部病変に比べて発症年齢がやや若年で,男女差が比較的少なく,発症から初診までの期間はやや短かった.特に露出部のものでその傾向が強かった.自験例ではステロイド剤外用が有効であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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