icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻9号

2003年08月発行

文献概要

症例報告

心肺病変を伴った局面型皮膚サルコイドの1例

著者: 伊藤友章1 加藤雪彦1 大井綱郎1 古賀道之1 原武史2 山科章2

所属機関: 1東京医科大学皮膚科学教室 2東京医科大学第2内科

ページ範囲:P.804 - P.806

文献購入ページに移動
 70歳,女性.約10年前より前額部に自覚症状を欠く皮疹出現し近医受診.皮膚サルコイドの診断にて経過観察となるが,その後皮疹は拡大し前額部から頭頂部にかけて局面を形成,鱗屑痂皮を伴うようになった.2001年1月より,労作時息切れ出現.胸部X線にて心肥大,両肺野のびまん性陰影,心電図にて伝導障害,心エコーにて壁運動の低下を認め,当院第2内科精査入院となる.皮膚生検,心内膜筋生検にて類上皮細胞肉芽腫を認め,心サルコイドに対してはペースメーカーを挿入,皮膚病変に対しては,経過観察中である.局面型サルコイドは顔面に好発し,心病変の合併率が高いと報告されており,肺病変の合併も多い.これらについて若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?