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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻9号

2003年08月発行

文献概要

症例報告

インターフェロンγによる長期治療を行った成人T細胞リンパ腫の1例

著者: 和田直子1 吉永英司2 三浦義則2 大西善博2 多島新吾2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 2防衛医科大学校皮膚科学教室

ページ範囲:P.831 - P.833

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 64歳,男性.手指に小水疱を伴う腫脹,亀頭部に潰瘍が出現した.検査所見から成人T細胞リンパ腫,くすぶり型と診断した.インターフェロンγ静注療法が著効し,約2年半,同療法により皮疹のコントロールを得たが,徐々に末梢血異型リンパ球は増加,最終的に腫瘍細胞の多臓器への浸潤をきたし,カリニ肺炎により死亡した.インターフェロンγ療法は皮疹には有効であったが,全身的な予後に関しては限界があることを感じた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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