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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻9号

2003年08月発行

文献概要

治療

悪性黒色腫肝転移に対し持続肝動注による化学療法を試みた1例

著者: 吉田雄一1 占部和敬2 古賀哲也2 古江増隆2 定永倫明3 森正樹3

所属機関: 1福岡大学医学部皮膚科 2九州大学大学院医学研究院皮膚科 3九州大学生体防御医学研究所腫瘍外科

ページ範囲:P.838 - P.841

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 30歳,女性.2000年4月頃より軀幹に自覚症状を伴わない皮下結節が多数出現.入院後の全身精査にて肝右葉に径約9cmの巨大な転移性腫瘤を認めた.5-S-CDは885nmol/lと異常高値であった.転移性悪性黒色腫(原発不明)の診断にて肝動脈にリザーバーカテーテルを留置しCDDPによる持続肝動注およびDTIC点滴静注の併用化学療法に加え,IFN-βの局所投与による治療を4クール試みた.治療中一時5-S-CDの低下をみたが徐々に全身状態悪化し,初診の7か月後に突然の脳出血にて死亡した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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