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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻1号

2004年01月発行

文献概要

原著

乳房外Paget病における5-aminolevulinic acidを用いたphotodynamic diagnosis―4症例の検討

著者: 伊藤圭1 加藤直子1 田村あゆみ1 水野修1 皆川英彦2 武藤英生2 安田秀美3 佐々木絹子4 宮澤仁5

所属機関: 1国立札幌病院皮膚科 2国立札幌病院形成外科 3札幌社会保険総合病院皮膚科 4いのけ医院 5西さっぽろ皮膚科アレルギー科

ページ範囲:P.8 - P.13

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外陰部や肛囲の乳房外Paget病の79歳女性,62歳女性,79歳男性,63歳男性の4症例に,20%5-aminolevulinic acid(ALA)軟膏の外用(ODT)4時間後にWood lampにて病変部を赤色発光させ,病変範囲を確認し切除範囲を決定するphotodynamic diagnosis(PDD)を施行した.PDDの発光を強く認めた強陽性部位は腫瘍細胞増殖部および最近の生検痕で,弱い発光を示した弱陽性部位は少数の腫瘍細胞増殖部や炎症性病変部で,発光を認めなかった陰性部位は腫瘍細胞陰性部のほか,腫瘍細胞が陽性の粘膜移行部や,手技的にALA軟膏のODTが困難な間擦部などであった.PDDの長所として,1) ALAの腫瘍への選択性は良好である,2) PDDの発光所見に再現性がある,3) ALA自体に発癌性や光毒性がなく安全である,4) 検査による侵襲性が低い,5) 手技が簡便である,が挙げられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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