icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻1号

2004年01月発行

文献概要

症例報告

Pachydermoperiostosisの1例

著者: 芳賀貴裕1 松永純1 相場節也1 沼田透効1 笹井収1 田上八朗1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座皮膚科学分野

ページ範囲:P.44 - P.46

文献購入ページに移動
17歳,男性.当科初診時,頭部被髪部と顔面の皮膚に深い皺があり,毛孔は開大し,皮脂分泌増多,および多発性ざ瘡を認めた.指趾は太く,ばち状指趾を呈していた.骨X線では脛骨,腓骨に骨膜反応および骨膜性骨肥厚像を認めた.太鼓ばち状指趾,皮膚の肥厚性変化,および骨膜性骨新生の三徴を認め,また,関連性があると考えられる明らかな基礎疾患がなかったので,完全型,特発性pachydermoperiostosisと診断した.今回われわれは,外見上の対症療法として,外科的に除皺術を施行し,それが患者の希望を満たす有効な術式であったので報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?