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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻1号

2004年01月発行

文献概要

症例報告

水疱性エリテマトーデスに多発性筋炎を合併した1例

著者: 沖田博1 大塚勤1 山崎雙次1

所属機関: 1獨協医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.50 - P.53

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76歳,女性.2001年7月の初診の1か月前より,特に誘因なく顔面・頚部・両手背・両前腕に自覚症状のない米粒大から小豆大の紅色丘疹・血疱が出現し,また,全身の筋力低下と意識障害も認めた.アメリカリウマチ学会のSLEの診断基準は5項目,Bohanの多発性・皮膚筋炎の診断基準を3徴候,Camisa & Sharma1)らの水疱性エリテマトーデスの診断基準の3項目を満たし,水疱性エリテマトーデスと多発性筋炎の合併と診断した.治療はプレドニゾロン50mg/日より投与開始し,8週間後プレドニゾロン15mg/日に減量したところカリニ肺炎と成人呼吸促迫症候群を併発し,ステロイドパルス療法施行するも播種性血管内凝固(DIC)を合併し2001年年10月18日永眠された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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