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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻1号

2004年01月発行

文献概要

症例報告

体幹・四肢のgeneralized morpheaに対してステロイド内服中に剣創状強皮症の新生をみた1例

著者: 早川郁子1 佐藤伸一1 竹原和彦1

所属機関: 1金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学

ページ範囲:P.55 - P.57

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13歳,男児.約1年前より右下腿に皮膚硬化が出現し,徐々に拡大し大腿まで及ぶようになった.初診時,右前胸部に斑状の光沢を伴う硬化局面と右大腿内側から右膝関節,右下腿内側に帯状の褐色の硬化局面が認められ,右膝関節の可動域制限があった.抗核抗体は40倍陽性で,抗ssDNA抗体は306.8AU/mlと上昇していた.可動域制限や皮疹の拡大傾向があったため,プレドニゾロン15mg/日の内服を開始したところ,皮膚硬化および関節可動域制限の改善を認めた.初診より2年半が経過した16歳春頃,プレドニゾロン5mg/日内服中に左前額部に剣創状を呈する硬化局面と右臀部に線状の硬化局面が出現した.プレドニゾロンを10mg/日に増量し,経過観察中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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