icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻1号

2004年01月発行

文献概要

症例報告

Infantile perianal protrusionの1例

著者: 大嶋雄一郎1 高間弘道1 玉田康彦1 松本義也1

所属機関: 1愛知医科大学皮膚科

ページ範囲:P.58 - P.60

文献購入ページに移動
1歳1か月,女児.2001年8月頃,肛門周囲部の淡紅色結節に母親が気付き,経過をみていたが発赤・腫脹を繰り返し排便時に痛がるため当科を受診した.肛門部12時,5時方向に5×10mm,3×7mm大,淡紅色,表面平滑,弾性軟の結節を認めた.病理組織像では角層の一部に不全角化を認め,表皮は肥厚し,表皮内に好中球浸潤が認められた.真皮は高度の浮腫,好中球・リンパ球を中心とした炎症細胞浸潤,毛細血管拡張が認められた.特徴的臨床所見,組織学的所見からinfantile perianal protrusionと診断し経過観察したところ,3か月の経過で5時方向の結節は消退し,12時方向の結節も縮小傾向を認めた.infantile perianal protrusionの発症病因について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?