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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻10号

2004年09月発行

文献概要

症例報告

アンピシリン/スルバクタム配合剤投与後に皮疹を生じたサイトメガロウイルス単核球症

著者: 安藤菜緒1 岡本玲子1 小林里実1 林伸和1 川島眞1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.819 - P.822

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37歳,カナダ人男性.39℃台の発熱と咽頭痛を認め,アンピシリン/スルバクタム配合剤を3日間投与したところ,躯幹,四肢にびまん性淡紅斑および米粒大までの浸潤性紅斑が出現した.組織学的に,血管周囲性にリンパ球を主体とした軽度の細胞浸潤を認めた.発熱は3週間持続し,異型リンパ球の出現,軽度の肝酵素上昇,脾腫を認めた.サイトメガロウイルスIgM・IgG抗体が2週後に陽性化し,サイトメガロウイルス単核球症と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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