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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻10号

2004年09月発行

文献概要

症例報告

微小変化型ネフローゼ症候群を合併し,皮疹より診断しえたSLEの1例

著者: 武藤潤1 森布衣子1 木花いづみ1 松浦友一2

所属機関: 1平塚市民病院 2平塚市民病院内科

ページ範囲:P.833 - P.835

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49歳,女性.2002年6月に顔面の紅斑が出現し,その2か月後から顔面,下肢の浮腫が悪化した.高度の蛋白尿を認め,ネフローゼ症候群と診断され内科に入院した.当科依頼され,左・右頬部に爪甲大で軽度浸潤を触れる紅斑を認めた.病理組織学的に表皮基底層に液状変性,真皮浅層の血管,付属器周囲にリンパ球浸潤を認め,ループスバンドテスト陽性であった.さらに抗核抗体陽性,白血球低下からSLEと診断した.ステロイドパルス療法,血液透析などでネフローゼ症候群は寛解した.腎生検からネフローゼ症候群は微小変化型と診断.SLEに合併した微小変化型ネフローゼ症候群の報告は検索しえた限り9例であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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