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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻10号

2004年09月発行

文献概要

症例報告

著明な多形皮膚萎縮を認めた皮膚筋炎の1例

著者: 森亮子1 江川形平1 西村陽一1 十一英子1 高橋健造1 立花隆夫1 宮地良樹1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科皮膚科学教室

ページ範囲:P.836 - P.838

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47歳,女性.皮膚および筋生検の結果は皮膚筋炎の所見を示し,筋電図からは筋原性の変化を得た.10年以上前より自己判断による2度にわたる長期の治療中断を繰り返すうちに,皮膚症状が顕著に悪化し全身に広がる多形皮膚萎縮を呈してきた.今回,ステロイドの大量投与により強度の多形皮膚萎縮を改善することができた.自験例では,自己判断による治療の中断の繰り返しが皮膚症状の悪化および長期化を引き起こし,結果的に著明な多形皮膚萎縮に進展したものと推察された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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