icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻10号

2004年09月発行

文献概要

症例報告

骨化を伴った皮膚混合腫瘍の1例

著者: 吉田和恵1 永尾圭介1 齋藤京1 谷川瑛子1 西川武二1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.847 - P.849

文献購入ページに移動
48歳,男性.約6年前より左頭頂部の腫瘤を自覚し,徐々に増大した.左頭頂部に4.0×3.7×2.4cm大の比較的硬い常色から紅色調の腫瘤を認めた.組織像では真皮浅層から皮下組織にかけて,線維性成分で覆われた上皮性の部分と粘液腫様の部分からなる腫瘍塊を認め,内部に骨組織と思われる組織を認めた.上皮性の部分は2層の細胞から構成される管腔構造を形成し,内部に好酸性無構造物質,一部に断頭分泌像や角質嚢腫を認めた.管腔構造周囲間質は粘液腫様を呈し,軟骨組織,骨組織を認めた.以上より骨化像を伴った皮膚混合腫瘍と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?