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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻10号

2004年09月発行

文献概要

症例報告

足底に角化性紅斑を生じた菌状息肉症の1例

著者: 石渕裕久1 岡田悦子1 田村敦志1 石川治1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学教室

ページ範囲:P.865 - P.867

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70歳,男性.約20年前よりそう痒を伴う紅褐色皮疹が出現し,全身に拡大した.7年前,皮膚組織学的所見より菌状息肉症と診断した.インターフェロンγとPUVA療法を併用し,皮疹はコントロールされていた.その後の経過中に,足底の角化性紅斑と四肢,躯幹の落屑性紅斑が新生した.足底皮疹組織像でPautrier微小膿瘍を認め,電子線治療を行った.菌状息肉症の掌蹠の皮疹は,角化性紅斑局面を呈しやすく,治療を行うにあたり他疾患との鑑別に注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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