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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻10号

2004年09月発行

文献概要

症例報告

自然消退傾向を示したprimary cutaneous anaplastic large cell lymphomaの1例

著者: 池滝知1 河井一浩1 下村裕1 渡辺力夫1 藤原浩1 伊藤雅章1

所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野

ページ範囲:P.868 - P.871

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65歳,男性.頭頂部の径20mm大の紅色腫瘤.組織学的に,豊富な胞体と核小体の明瞭な大型の異型な核をもつ細胞の皮下に及ぶシート状増殖を認めた.腫瘍細胞は,CD30陽性で,EMAおよびALK陰性,cutaneous lymphocyte antigen陽性であり,サザンブロット法でT細胞レセプターβ鎖遺伝子のモノクローナルな再構成が検出された.19年前から全身各所に同様な皮膚腫瘤の再発を繰り返しており,今回の病変も自然消退傾向を示した.primary cutaneous anaplastic large cell lymphomaの診断と治療方針について考按した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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