Qどんなダーモスコピー所見が認められますか?
診断は何でしょう
臨床情報
78歳,女性.出現時期は不詳だが,1年前には左側胸部に赤黒色の皮疹が存在していたという.その後やや増大し,最近入浴時に少し出血した.
初診時,左側胸部に大きさ7×4×1mmの,黒色から赤黒色調の境界明瞭な結節が認められた(図2).表面はほぼ平滑だが,顆粒状の凹凸を示し,辺縁部の一部にわずかに痂皮を付す.
雑誌目次
臨床皮膚科58巻11号
2004年10月発行
雑誌目次
連載
Dermoscopy Specialistへの道Q&A(第7回)
著者: 斎田俊明 , 宮嵜敦
ページ範囲:P.897 - P.899
Clinical Exercises・129―出題と解答
著者: 片山一朗
ページ範囲:P.984 - P.984
出題と解答:片山一朗(大阪大学)
257 Amyopathic Dermatomyositisで正しいのはどれか
A:本邦では間質性肺炎や気縦隔の合併例が多い.
B:抗RNP抗体陽性例が多い.
C:プレドニン1mg/kgより治療を開始する.
D:50歳以降の男性(男子)例が多い.
E:5年以上筋症状がみられない.
原著
デジタルカメラにおける皮膚病変のマクロ撮影(接写)の工夫
著者: 木村郁志 , 木村紀子 , 濱田正明
ページ範囲:P.900 - P.905
マクロ撮影に強いことはコンパクトタイプのデジタルカメラ(コンパクトデジカメ)におけるメリットの一つである.しかし一方で,マクロ撮影は一般撮影とは異なる知識やスキルを要する特殊な撮影方法であり,手ブレやピンボケ,接写用ライトによる照明ムラ,色調変化などさまざまな技術的問題も生じやすい.そこで今回コンパクトデジカメのマクロ撮影において被写体を問わず常に同一レベルの画質や色調を再現するために,自作した被写体密着型の接写用ライトと(株)ベアーメディックの画像補正用カラーチャート「CASMATCH(キャスマッチ)」を組み合わせた撮影法を考案したので紹介する.なお,コンパクトデジカメにはその伝統的なマクロ描写性能において依然として高い評価を受け続けているNikon COOLPIXシリーズのなかから,自由なアングルで最短2cmまでのマクロ撮影が可能な「Nikon COOLPIX 4500」を選択した.
今月の症例
肝動脈塞栓術による放射線皮膚潰瘍の1例
著者: 曽我富士子 , 加藤則人 , 岸本三郎
ページ範囲:P.908 - P.910
66歳,男性.2002年4月背部に紅斑が出現した.接触皮膚炎と診断され,ステロイド剤を外用したが軽快せず,その後,一部にびらんを形成した.保存的療法で約3週間後には上皮化した.その後,2002年12月に同部位の一部に潰瘍を形成した.再度,問診し,過去の治療歴を再検討したところ,過去に肝動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization:TAE)を3回受けていた.TAE歴と皮膚生検の結果より,TAEによる慢性放射線皮膚炎と診断した.3回のTAEによる総被曝量を総透視,撮影時間から推定すると約37Gyであった.
後頸部に発生したatypical lipomatous tumorの1例
著者: 巖文哉 , 横田田鶴子 , 川嶋利瑞 , 佐々木真由美
ページ範囲:P.911 - P.913
75歳,男性.後頸部近位左側の直径4cm,弾性硬のドーム状に隆起する無症候性皮下腫瘤を示した.針生検にてspindle cell lipomaとatypical lipomatous tumorが鑑別に挙げられたが,確定診断には至らなかった.atypical lipomatous tumorであることを想定し,水平方向に2cm離し,深筋膜を含めて腫瘍を切除した.病理組織学的には成熟脂肪細胞と線維性結合織の混在からなる腫瘍で,成熟脂肪細胞には比較的大小不同を認めた.弱拡大では異型性の強い細胞は目立たなかったが,強拡大ではscleroticな部分に奇怪な核や多核細胞など異型を呈する細胞を混じ,少数ながらlipoblast様細胞を認めたためatypical lipomatous tumorと診断した.術後1年を経過したが局所再発はない.
症例報告
ゲフィチニブにより皮疹を生じた2例
著者: 宇宿一成 , 下高原哲郎
ページ範囲:P.914 - P.916
症例1は57歳,男性.肺癌に対してゲフィチニブ250mg/日を投与された.投与11日目頃より顔面の脂漏と胸部,腹部,背部の毛包炎様の紅色丘疹が出現.症例2は60歳,男性.肺癌に対してゲフィチニブ250mg/日を投与された.投与2週間後頃より顔面鼻翼部の脂漏と胸部,腹部,背部の毛包炎様の紅色丘疹が出現.上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤(epidermal growth factor receptor-tyrosine kinase inhibitor:EGFR-TKI)であるゲフィチニブは,高率に皮膚症状を合併するので,その症状を皮膚科医も知悉する必要があると考える.
カルバマゼピンによる多形紅斑型薬疹の1例
著者: 佐藤友隆 , 森本亜玲 , 薗部陽 , 松尾聿朗
ページ範囲:P.917 - P.919
44歳,男性.カルバマゼピン(テレスミン(R)細粒)の内服から約4週後,39℃台の発熱とともに顔面に浮腫,両前腕に紅斑,漿液性丘疹,小水ほう,体幹に多形紅斑を認めた.漿液性丘疹の組織像は表皮真皮境界部の液状変性と一部に表皮下水ほう,血管周囲性のリンパ球浸潤がみられた.カルバマゼピンの内服中止とプレドニン(R)の内服で皮疹は色素沈着を残して軽快した.テレスミン(R)細粒のDLST陽性.パッチテストでテレスミン(R)細粒に陽性.同部の生検像は病変部とほぼ同様の所見を示した.皮疹およびパッチテスト部の生検標本でCD4およびCD8陽性Tリンパ球の表皮,真皮への浸潤を認め,皮疹形成へのTリンパ球の関与が考えられた.HHV-6の発症への関与は認められなかった.
アニサキスによる蕁麻疹を合併し,自己血清皮内反応陽性を示したアスピリン不耐症の1例
著者: 小野竜輔 , 奥窪美佳 , 福永淳 , 倉田晴子 , 堀川達弥 , 市橋正光
ページ範囲:P.920 - P.923
61歳,男性.サバ,総合感冒薬,ボルタレンSR(R)にて蕁麻疹出現の既往あり.2000年5月頃より特に誘因なく頭部・四肢・躯幹に膨疹が出現.アニサキススクラッチテスト陽性,自己血清皮内テスト陽性.誘発試験ではアスピリンおよびほかの非ステロイド系抗炎症薬や色素・保存料で膨疹が出現.アスピリン不耐症と診断し,オノン(R)の内服を開始したところ膨疹は軽快傾向を示したものの軽度持続したため,食事からアニサキスを含む可能性のある食品および色素・保存料を含む食品を除去したところ蕁麻疹は軽快した.自験例はアニサキスと自己血清に対する蕁麻疹を合併し,アスピリンおよび色素・保存料がそれらを助長したと考えられた.最近,食物依存性運動誘発性アナフィラキシーでアスピリン内服により食物依存性に起こる発作が引き起こされることが報告されており,自験例においても肥満細胞からの脱顆粒の閾値を低下させる可能性が示唆された.
線状苔癬の1例
著者: 戸田素子 , 藤本栄大 , 黒田啓 , 多島新吾
ページ範囲:P.924 - P.926
26歳,男性.左下腹部および左下肢の帯状・線状に配列する紅色丘疹を訴え受診した.左下腹部に帯状に紅色~褐色のそう痒を伴う丘疹が集簇し,左下肢に同様の皮疹が線状配列を呈していた.組織学的に不全角化,表皮内細胞浸潤,角化細胞壊死,真皮上層の帯状細胞浸潤,真皮中層~下層の血管付属器周囲の細胞浸潤を認めた.線状扁平苔癬との鑑別を要したが,組織学的所見より線状苔癬と診断した.線状苔癬の診断は臨床所見と病理組織学的所見の両方を併せて行うべきであると考え,特に線状扁平苔癬との鑑別においては,真皮中層~下層の血管付属器周囲の細胞浸潤の所見の有無が有用であると考えた.
Blaschko線に沿って皮疹の配列をみた線状扁平苔癬の1例
著者: 武藤潤 , 木花いづみ
ページ範囲:P.927 - P.929
56歳,女性.Blaschko線に沿って皮疹の配列をみた線状扁平苔癬の1例を報告した.既往歴として糖尿病あり,アマリール (R)を皮疹出現の2週間前より内服していた.皮疹は右臀部より,大腿後面・前脛骨部から足背にかけ,扁平隆起性の紫紅色丘疹が多発し,帯状あるいは線状に配列し,組織学的に典型であった.貼布試験でニッケルのみ陽性であった.治療はミノマイシン(R)内服が著効した.原因については断定できないが薬剤や金属などの免疫学的なトリガーがケラチノサイトのクローンに作用してその抗原性を変化させ,T細胞の自己免疫的な攻撃とその遷延化が生じたことで,線状扁平苔癬を発症したと考えた.
う歯治療により軽快した慢性色素性紫斑の1例
著者: 田中智子 , 佐藤貴浩 , 横関博雄 , 西岡清
ページ範囲:P.930 - P.932
26歳,女性.初診の約8か月前頃より両下肢にそう痒を伴う紫斑が出現した.病理組織学的には乳頭層の血管周囲性にリンパ球を主体とした細胞浸潤と赤血球の血管外漏出を認めた.慢性色素性紫斑と診断し,ステロイド外用療法を開始するも難治であったが,う歯治療後紫斑は消失した.本疾患の原因として歯性感染症も考慮すべきものと思われた.
耳介後部に乳頭状増殖を認めたDarier病の1例
著者: 平林香 , 諏訪部寿子 , 飯塚万利子 , 小澤明 , 新井春枝
ページ範囲:P.933 - P.935
54歳,男性.母,姉,甥および姪はDarier病を発症している.そのほか,母方の祖母,叔父と兄およびその子どもに同様の症状を認めた.15歳頃から皮疹が出現した.近医にてDarier病と診断された.2002年夏より皮疹増悪,当科を受診した.頭部,両前腕,両足底に著明な角化性局面を認め,耳介後部には乳頭状の増殖性変化を認めた.組織は典型であった.エトレチナート内服とマキサカルシトール外用により症状は軽快した.自験例では非間擦部に著明な乳頭状の変化をきたし,比較的めずらしいと思われ報告した.
Fabry病の兄弟例
著者: 義澤雄介 , 下田貴子 , 田中紀子 , 内海甲一 , 川名誠司
ページ範囲:P.936 - P.938
症例1:24歳,男性.脳梗塞を契機にFabry病と診断された.発作性の四肢末端痛,および体幹,四肢,陰囊に多発する被角血管腫を認め,電顕的には真皮内毛細血管の内皮細胞と周細胞内に高電子密度の球形顆粒が多数確認された.症例2:33歳,症例1の兄.陰囊部に多数の被角血管腫を認めた.酵素学的には症例1,2ともに白血球中α-ガラクトシダーゼの活性低下を呈し,遺伝子学的には症例1にエクソン2のArg112Cysのミスセンスが確認された.また,母親にα-ガラクトシダーゼ活性低下を認め,保因者であることを確認した.
肝硬変に伴った壊死性遊走性紅斑の1例
著者: 坪田晶子 , 清水聡子 , 加藤まどか , 安居千賀子 , 土屋喜久夫
ページ範囲:P.939 - P.942
81歳,男性.初診の半年前より,顔面を含むほぼ全身に境界鮮明で鱗屑を付着する環状紅斑が出現し,遠心性に拡大,中心治癒傾向を伴っていた.病理組織学的に表皮の過角化と表皮細胞の空胞変性,好酸性壊死,表皮内裂隙形成を認め,検査にて低アルブミン血症,血清亜鉛の低値と血漿アミノ酸値は異常であったが,高グルカゴン血症はなかった.本症例を肝硬変に伴う壊死性遊走性紅斑と診断した.
汗腺導管に著明なリンパ球浸潤をみた特発性後天性全身性無汗症の1例
著者: 花川博義 , 太田雅也 , 柳原誠
ページ範囲:P.943 - P.945
15歳,男性.特発性後天性全身性無汗症の1例を報告した.初診5か月前より入浴や運動時のチクチク感と無汗を自覚するようになった.無汗を伴う皮膚疾患,神経疾患そして代謝異常疾患はなかった.ヨードデンプン法の発汗試験にて,ほぼ全身の無汗を認めた.生検組織で導管上皮内にリンパ球浸潤がみられ,導管の構造が破壊されていた.汗腺分泌部に異常はなかった.ステロイドパルス療法を2回施行し,症状は改善した.特発性後天性全身性無汗症の発症に,汗腺導管を標的とした免疫反応が関与する一群が存在する可能性が示唆された.
歯科金属除去と根尖病巣治療が有効であった肉芽腫性口唇炎の1例
著者: 服部友保 , 田村敦志 , 石川治
ページ範囲:P.946 - P.948
51歳,女性.上口唇左側に持続性の腫脹があり,組織学的に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認めたことより,肉芽腫性口唇炎と診断した.金属パッチテストで塩化亜鉛,塩化マンガン陽性.プレドニゾロン,抗アレルギー薬内服が無効であったため,歯科にて金属冠の除去と慢性根尖性歯周炎の治療を行ったところ,症状は改善した.肉芽腫性口唇炎を診断した際には金属アレルギーの有無や歯性慢性病巣の検索を行う必要がある.
Wells症候群の1例
著者: 吉成康 , 古川富紀子
ページ範囲:P.949 - P.951
31歳,女性.手足に虫刺症様皮疹が出現し,徐々に周囲に発赤,腫脹が拡大して水ほうも伴うようになった.疼痛や痺れ感もあり,一時は歩行困難な状態となった.皮膚生検の結果,真皮に強い好酸性を示す膠原線維を好酸球や組織球が取り囲むflame figureが認められた.検査所見では末梢血好酸球2,380/μl,IgE2,328IU/mlとそれぞれ上昇していた.Wells症候群と診断し,プレドニゾロン30mg/日内服を開始したところ症状は速やかに消退し,末梢血好酸球数,IgEともに低下した.以後,プレドニゾロンを漸減したが,発症後10か月の現在まで再発を認めない.
Behçet病症状で経過中にSweet病を発症した1例
著者: 知野剛直 , 遠渡舞 , 米田和史 , 山田鉄也 , 亀井和可奈 , 楊美雪
ページ範囲:P.952 - P.955
56歳,女性.1992年前より口腔内アフタ,毛囊炎,関節痛および下肢に紅斑が出現.当科で,Behçet病疑いと診断された.その後,外来通院していたが,2002年9月中旬ころより発熱とともに左額部,左前腕に有痛性紅斑が出現した.同部位に拇指頭大の浮腫の著しい紅斑を認め,病理組織学的検査で真皮浅層から真皮中層にかけて主に好中球の密な細胞浸潤と,核塵がみられた.HLA-B54,Cw1.これまでの経過より,Behçet病疑いで経過中に発症したSweet病と診断した.コルヒチン(1mg/日)とNSAID(ロキソニン(R))の内服治療で症状は消失した.
肺小細胞癌に伴った皮膚筋炎の1例
著者: 吉永英司 , 大西善博 , 小林真己 , 石橋明 , 多島新吾 , 松谷哲行 , 竹村司 , 神谷剛司 , 山本真二
ページ範囲:P.956 - P.959
52歳,男性.顔面・頸部・上半身に広がるそう痒を伴う浮腫性紅斑と嚥下困難を主訴に近医を受診した.当科初診時,手背のGottron丘疹,爪上皮の延長,爪囲紅斑,体幹・上肢のそう痒を伴う浮腫性紅斑がみられた.皮膚症状,血液検査,筋生検などから皮膚筋炎と診断し,高度の皮膚症状から悪性腫瘍の合併を疑った.胸部X線で肺門部リンパ節の著明な腫大がみられ,腫瘍マーカーのNSE,PRO-GRPが上昇していた.さらなる精査で,右上葉に小細胞癌を確認した.皮膚症状,筋症状は肺小細胞癌に対する化学療法で一時的に軽快した.
好酸球性海綿状態を呈した片側性汗孔角化症
著者: 廣川久忠 , 阿部由利 , 阿部志郎 , 戸倉新樹
ページ範囲:P.960 - P.962
91歳,男性.約10年前より右下肢に小円形の皮疹が多発し始め,2年前からそう痒感を伴うようになった.初診時,直径2~8mmの紅色丘疹ないし環状皮疹が右下肢に約50個散在した.環状を呈した病変より生検を行い,皮疹の辺縁に角層が楔状にはまりこむcornoid lamellaが認められた.播種状表在性汗孔角化症の片側性亜型と診断した.本症例ではcornoid lamella直下の表皮内および真皮上層に好酸球が浸潤し,海綿状態を伴っていることが特徴的であった.好酸球性海綿状態は過去の汗孔角化症の報告例にもみられ,自験例ではそう痒の出現と関連すると考えられた.
Angiomyofibroblastoma of the vulvaの1例
著者: 齋藤京 , 石河晃 , 小菅治彦 , 谷川瑛子 , 田中勝
ページ範囲:P.963 - P.965
53歳,女性.約1年前より出現した左大陰唇部の表面常色35×30mm大,自覚症状を欠く境界明瞭で下床と可動性,弾性やや硬の皮下腫瘤.全身麻酔下に腫瘍を全摘した.組織学的には比較的境界明瞭な浮腫性の腫瘍で脂肪細胞集塊を部分的に認める.腫瘍は異型性に乏しい紡錘形細胞から成り,細胞成分が粗な部分と密な部分が混在する.間質には膠原線維と小血管の増生および肥満細胞が混在する.また壁が不明瞭な裂隙様構造も腫瘍全体にわたって認める.紡錘形細胞はCD34が陽性で,デスミンとalpha-smooth muscle actinは陰性であった.以上の臨床および病理所見よりangiomyofibroblastomaと診断したが,aggressive angiomyxoma,lipomatous hemangiopericytoma,dendritic fibromyxolipoma,pseudoangiomatous spindle cell lipomaとの鑑別を要した.
広基性表皮囊腫の1例
著者: 新井貴子 , 鹿田祐子 , 鈴木拓 , 大西誉光 , 渡辺晋一
ページ範囲:P.967 - P.969
要約
49歳,女性.3年前より項部中央に自覚症状のない米粒大の丘疹が出現し徐々に増大した.病変は15.7×12.8mm,高さ8.0mmの楕円球状の広基性結節で,表面は平滑でやや灰青色調で毛細血管の拡張を伴っていた.組織は表皮嚢腫で,結節の頂部では被覆表皮および嚢腫壁ともに著明に圧排伸展されていたが,基部では嚢腫の伸展は著明でなく下床の真皮も軽度に圧排されている程度だった.自験例や文献の組織所見から有茎性もしくは広基性表皮嚢腫の発生要因は主に皮膚の伸展性に起因するものと推測された.
爪下外骨腫の1例―組織発生についての1考察
著者: 新井貴子 , 鈴木拓 , 大西誉光 , 渡辺晋一
ページ範囲:P.970 - P.972
要約
10歳,女児.約7か月前より右母趾爪下に圧痛を伴う硬結が出現した.徐々に隆起し爪甲は変形,偏位した.病変は直径8mm大の表面が軽度角化性の骨様硬のドーム状常色結節.X線で末節骨に連続して茸状の骨性隆起を認めた.伝達麻酔下に骨性の腫瘍を基部から全切除.組織は海綿骨で構成される指状の突起で,先端部では骨組織に接して硝子軟骨が介在し骨芽細胞もみられた.基部では骨組織に線維軟骨または膠原線維が直接接しており骨芽細胞はみられなかった.
頭部に発生した皮膚軟骨腫の1例
著者: 安念美雪 , 岩原邦夫
ページ範囲:P.973 - P.974
52歳,男性.初診の約2年前より頭部に自覚症状のない腫瘤が出現した.初診時,頭頂部に弾性硬,大きさ1.5×1.5cmのドーム状に隆起する正常皮膚色の腫瘤が認められた.組織学的には,真皮内に境界明瞭な軟骨細胞の腫瘍状増殖がみられ,頭蓋骨との間に連続性は認められなかった.以上より,皮膚軟骨腫と診断した.
腋窩の副乳に発生した線維腺腫の1例
著者: 脇坂ちひろ , 飯豊深雪
ページ範囲:P.975 - P.978
23歳,女性.未婚.2000年4月に左乳房の線維腺腫の切除術を受けている.初診の3年前より右腋窩に腫瘤が出現し,徐々に増大してきたため2001年2月6日当科受診.右腋窩に径1.5cm大の境界明瞭,弾性硬,可動性良好な皮下腫瘍を認め局所麻酔下に腫瘍を切除.病理組織像では線維化した間質結合組織の増殖と,それらにより圧迫され間隙状の分枝管腔を呈する上皮成分からなる境界明瞭な腫瘍で,その周囲には正常乳腺組織を認めた.以上より本症例を腋窩副乳に生じた線維腺腫(管内型)と診断した.線維腺腫は,乳腺組織に生じる良性腫瘍であるが,副乳に生じた報告例は少ない.腋窩に発生する皮下腫瘍の鑑別診断として,副乳および乳腺腫瘍も念頭に置くべきであると考えた.
放射線治療が著効した基底細胞癌の1例
著者: 星野慶 , 伊藤史朗 , 岩井昭樹 , 鈴木民夫 , 富田靖 , 奥田隆仁 , 柳川繁雄
ページ範囲:P.979 - P.981
79歳,女性.当科初診の約30年前に右鼻唇溝内側の腫瘍を近医外科で切除した.しかし,その数年後同部に紅色丘疹が再発し,20年以上の経過で徐々に増大してきたため,当科を受診した.初診時,右鼻唇溝内側にある小豆大の色素性母斑の下方に直径約1cmの紅色,一部黒褐色のドーム状腫瘤を認め,その直下に直径約2cmの硬結を触れた.生検で基底細胞癌と診断し,本人の希望もあり放射線治療を施行した.9MeVの電子線を1日1回2.4Gy,計60Gy照射し,腫瘍は肉眼的に消失,組織学的にも腫瘍細胞を認めなかった.照射終了1年後の現在まで再発を認めていない.
凍傷瘢痕部に生じた有棘細胞癌の1例
著者: 末廣晃宏 , 早川あずさ , 身原京美 , 竹中秀也 , 安野洋一 , 岸本三郎
ページ範囲:P.982 - P.984
74歳,男性.約50年前,右足部に凍傷を負う.初診の3年前より凍傷瘢痕部に有痛性潰瘍が出現.病理組織学的に有棘細胞癌と診断し,潰瘍部より2cm離して一塊として切除,植皮術を施行した.所属リンパ節転移,遠隔転移は認めなかったが,術後10か月目に植皮部辺縁に表皮内癌が出現した.熱傷瘢痕に比し,凍傷瘢痕部に生じた有棘細胞癌は稀であるが,ほかの瘢痕癌と同様に,治療後も注意深い経過観察が必要と思われた.
皮下型平滑筋肉腫の1例
著者: 永尾香子 , 陳科栄 , 高理佳
ページ範囲:P.985 - P.987
77歳,男性.右鼠径部外側に生じた皮下結節を主訴に来院した.MRIにて,皮下脂肪織内に腫瘍塊を認め,皮下腫瘍摘出術を施行した.病理組織学的所見にて腫瘍細胞は紡錘形で索状に増殖し,核は異型性を伴い,核分裂像や異型多核巨細胞も散見された.抗α-smooth muscle actin (αSMA)抗体陽性所見が確認されたため,平滑筋肉腫と診断し,拡大切除術を施行した.術後約1年の現在,局所再発や転移は認めない.表在性平滑筋肉腫につき文献の報告例も含めて検討を行った.
SLEに発症した抗リン脂質抗体症候群の1例
著者: 小坂祥子 , 木村陽一 , 吉野公二 , 青木見佳子 , 川名誠司
ページ範囲:P.988 - P.990
29歳,女性.発熱と顔面・上腕の紅斑を主訴に来院した.臨床症状,検査所見,病理組織学的所見よりSLEと診断した.また,左下腿の軽度の浮腫と痺れ感を伴い,ループスアンチコアグラント陽性,IgG抗カルジオリピン抗体高値であり,精査にて抗リン脂質抗体症候群(APS)に発症した深部静脈血栓症(DVT)と診断した.PSL30mg/日,アスピリン,ワーファリン内服にて治療開始し,経過は良好である.患者は挙児を希望したが,SLEの発症時であることより妊娠はすすめなかった.治療はアスピリンとINR2を目標としたワーファリン療法を併用した.今後,SLE,APSの病勢を考慮し,妊娠可能となった時点でヘパリン療法への変更を予定している.
臨床統計
最近経験した基底細胞癌25例の検討
著者: 秦洋郎 , 秋山真志 , 青柳哲 , 清水宏
ページ範囲:P.991 - P.994
最近当科にて経験した基底細胞癌(BCC)25例32病変をSextonの分類を用いて分類し,術式および手術検体の断端における腫瘍の有無に関しても併せて検討した.病理組織学的分類の結果は,32病変中nodular typeが17病変,micronodular typeが2病変,superficial typeが8病変,mixed typeが5病変であり,infiltrative,morpheic typeの両型は認められなかった.施行された術式として辺縁より5mm離した切除術が30例,1mm離した切除術が2例であった.29病変までは初回切除にて断端に腫瘍を認めなかった.nodular-micronodular typeの1病変とmicronodular typeの2病変で手術材料の断端で腫瘍の浸潤を確認したが,いずれも5mm離した術式であった.以上よりnodular-micronodular type,micronodular typeの組織型をとる病変に対しては,術中迅速診断を用いる,腫瘍辺縁より1mm離して拡大切除する,人工真皮を用いて被覆し二期的に切除・再建を行うといった手術計画を立てることも必要と思われる.
治療
分層植皮固定のための工夫―フィブリン糊スプレーによる固定法について
著者: 鳥谷部荘八 , 後藤孝浩
ページ範囲:P.995 - P.997
四肢や背部,関節部の植皮において,タイオーバー法による固定は安定しにくく,植皮片生着に影響を及ぼす.われわれはフィブリン糊スプレーによる分層植皮片の固定を44症例に対して行い,全例に植皮片の良好な生着を認めた.本法は従来からのタイオーバー法では固定しにくい部位においても良好な固定を保つだけでなく,手術時間短縮や出血量減少による患者の負担を減じるなど多くの利点がある.フィブリン糊を用いた植皮固定法は以前より報告があるが,詳しく検討したものはない.さらに,血液新法施行に伴い患者への十分な説明が必要となるため報告する.
基本情報
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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1991
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特集 臨床皮膚科—最近のトピックス
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25巻13号(1971年12月発行)
特集 小児の皮膚疾患
25巻12号(1971年12月発行)
25巻11号(1971年11月発行)
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特集 基底膜
25巻6号(1971年6月発行)
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25巻1号(1971年1月発行)
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24巻11号(1970年11月発行)
24巻10号(1970年10月発行)
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23巻11号(1969年11月発行)
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