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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻11号

2004年10月発行

今月の症例

肝動脈塞栓術による放射線皮膚潰瘍の1例

著者: 曽我富士子1 加藤則人1 岸本三郎1

所属機関: 1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学

ページ範囲:P.908 - P.910

文献概要

66歳,男性.2002年4月背部に紅斑が出現した.接触皮膚炎と診断され,ステロイド剤を外用したが軽快せず,その後,一部にびらんを形成した.保存的療法で約3週間後には上皮化した.その後,2002年12月に同部位の一部に潰瘍を形成した.再度,問診し,過去の治療歴を再検討したところ,過去に肝動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization:TAE)を3回受けていた.TAE歴と皮膚生検の結果より,TAEによる慢性放射線皮膚炎と診断した.3回のTAEによる総被曝量を総透視,撮影時間から推定すると約37Gyであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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