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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻11号

2004年10月発行

文献概要

症例報告

耳介後部に乳頭状増殖を認めたDarier病の1例

著者: 平林香1 諏訪部寿子1 飯塚万利子2 小澤明2 新井春枝3

所属機関: 1海老名総合病院皮膚科 2東海大学医学部医学科専門診療学系皮膚科学 3大和市立病院皮膚科

ページ範囲:P.933 - P.935

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54歳,男性.母,姉,甥および姪はDarier病を発症している.そのほか,母方の祖母,叔父と兄およびその子どもに同様の症状を認めた.15歳頃から皮疹が出現した.近医にてDarier病と診断された.2002年夏より皮疹増悪,当科を受診した.頭部,両前腕,両足底に著明な角化性局面を認め,耳介後部には乳頭状の増殖性変化を認めた.組織は典型であった.エトレチナート内服とマキサカルシトール外用により症状は軽快した.自験例では非間擦部に著明な乳頭状の変化をきたし,比較的めずらしいと思われ報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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