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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻11号

2004年10月発行

症例報告

Wells症候群の1例

著者: 吉成康1 古川富紀子1

所属機関: 1静岡県立総合病院皮膚科

ページ範囲:P.949 - P.951

文献概要

31歳,女性.手足に虫刺症様皮疹が出現し,徐々に周囲に発赤,腫脹が拡大して水ほうも伴うようになった.疼痛や痺れ感もあり,一時は歩行困難な状態となった.皮膚生検の結果,真皮に強い好酸性を示す膠原線維を好酸球や組織球が取り囲むflame figureが認められた.検査所見では末梢血好酸球2,380/μl,IgE2,328IU/mlとそれぞれ上昇していた.Wells症候群と診断し,プレドニゾロン30mg/日内服を開始したところ症状は速やかに消退し,末梢血好酸球数,IgEともに低下した.以後,プレドニゾロンを漸減したが,発症後10か月の現在まで再発を認めない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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