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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻11号

2004年10月発行

症例報告

Behçet病症状で経過中にSweet病を発症した1例

著者: 知野剛直1 遠渡舞1 米田和史1 山田鉄也2 亀井和可奈3 楊美雪4

所属機関: 1岐阜市民病院皮膚科 2岐阜市民病院中央検査部 3岐阜大学医学部皮膚科学教室 4岐阜日赤病院皮膚科

ページ範囲:P.952 - P.955

文献概要

56歳,女性.1992年前より口腔内アフタ,毛囊炎,関節痛および下肢に紅斑が出現.当科で,Behçet病疑いと診断された.その後,外来通院していたが,2002年9月中旬ころより発熱とともに左額部,左前腕に有痛性紅斑が出現した.同部位に拇指頭大の浮腫の著しい紅斑を認め,病理組織学的検査で真皮浅層から真皮中層にかけて主に好中球の密な細胞浸潤と,核塵がみられた.HLA-B54,Cw1.これまでの経過より,Behçet病疑いで経過中に発症したSweet病と診断した.コルヒチン(1mg/日)とNSAID(ロキソニン(R))の内服治療で症状は消失した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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