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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻11号

2004年10月発行

症例報告

広基性表皮囊腫の1例

著者: 新井貴子1 鹿田祐子1 鈴木拓1 大西誉光1 渡辺晋一1

所属機関: 1帝京大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.967 - P.969

文献概要

要約

 49歳,女性.3年前より項部中央に自覚症状のない米粒大の丘疹が出現し徐々に増大した.病変は15.7×12.8mm,高さ8.0mmの楕円球状の広基性結節で,表面は平滑でやや灰青色調で毛細血管の拡張を伴っていた.組織は表皮嚢腫で,結節の頂部では被覆表皮および嚢腫壁ともに著明に圧排伸展されていたが,基部では嚢腫の伸展は著明でなく下床の真皮も軽度に圧排されている程度だった.自験例や文献の組織所見から有茎性もしくは広基性表皮嚢腫の発生要因は主に皮膚の伸展性に起因するものと推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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