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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻11号

2004年10月発行

文献概要

症例報告

爪下外骨腫の1例―組織発生についての1考察

著者: 新井貴子1 鈴木拓1 大西誉光1 渡辺晋一1

所属機関: 1帝京大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.970 - P.972

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要約

 10歳,女児.約7か月前より右母趾爪下に圧痛を伴う硬結が出現した.徐々に隆起し爪甲は変形,偏位した.病変は直径8mm大の表面が軽度角化性の骨様硬のドーム状常色結節.X線で末節骨に連続して茸状の骨性隆起を認めた.伝達麻酔下に骨性の腫瘍を基部から全切除.組織は海綿骨で構成される指状の突起で,先端部では骨組織に接して硝子軟骨が介在し骨芽細胞もみられた.基部では骨組織に線維軟骨または膠原線維が直接接しており骨芽細胞はみられなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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