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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻11号

2004年10月発行

症例報告

SLEに発症した抗リン脂質抗体症候群の1例

著者: 小坂祥子1 木村陽一1 吉野公二1 青木見佳子1 川名誠司1

所属機関: 1日本医科大学皮膚科学

ページ範囲:P.988 - P.990

文献概要

29歳,女性.発熱と顔面・上腕の紅斑を主訴に来院した.臨床症状,検査所見,病理組織学的所見よりSLEと診断した.また,左下腿の軽度の浮腫と痺れ感を伴い,ループスアンチコアグラント陽性,IgG抗カルジオリピン抗体高値であり,精査にて抗リン脂質抗体症候群(APS)に発症した深部静脈血栓症(DVT)と診断した.PSL30mg/日,アスピリン,ワーファリン内服にて治療開始し,経過は良好である.患者は挙児を希望したが,SLEの発症時であることより妊娠はすすめなかった.治療はアスピリンとINR2を目標としたワーファリン療法を併用した.今後,SLE,APSの病勢を考慮し,妊娠可能となった時点でヘパリン療法への変更を予定している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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