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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻11号

2004年10月発行

治療

分層植皮固定のための工夫―フィブリン糊スプレーによる固定法について

著者: 鳥谷部荘八1 後藤孝浩2

所属機関: 1竹田綜合病院形成外科 2東北大学医学部形成外科

ページ範囲:P.995 - P.997

文献概要

四肢や背部,関節部の植皮において,タイオーバー法による固定は安定しにくく,植皮片生着に影響を及ぼす.われわれはフィブリン糊スプレーによる分層植皮片の固定を44症例に対して行い,全例に植皮片の良好な生着を認めた.本法は従来からのタイオーバー法では固定しにくい部位においても良好な固定を保つだけでなく,手術時間短縮や出血量減少による患者の負担を減じるなど多くの利点がある.フィブリン糊を用いた植皮固定法は以前より報告があるが,詳しく検討したものはない.さらに,血液新法施行に伴い患者への十分な説明が必要となるため報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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