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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻12号

2004年11月発行

文献概要

今月の症例

手背に生じた皮膚腺病の1例

著者: 大嶋英恵1 原田研1 花田勝美1 今田吏津子2 福士一彦3

所属機関: 1弘前大学医学部皮膚科学教室 2こんた皮膚科 3弘前中央病院内科

ページ範囲:P.1012 - P.1014

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66歳,男性.7か月前から右手背に紅色結節,腫脹出現.徐々に潰瘍形成,疼痛を伴うようになったため受診した.皮膚組織片のPCR法ではMycobacterium tuberculosis陽性,抗酸菌培養で4週間後に同菌を分離同定した.右手X線検査では手根中手関節および手根間関節に骨融解像を認めた.皮膚生検では真皮中層から深層に類上皮細胞を伴う壊死巣を認めた.以上より皮膚腺病と診断した.イソニアジド,リファンピシン,ピラジナミド,エタンブトールの抗結核薬4剤併用にて治療し,1か月後には結節,潰瘍は縮小,腫脹および疼痛は消失した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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